ハウスクリーニングの技に学ぶ “汚れにくい家” の作り方

ハウスクリーニングの技 アイキャッチ1

どうも〜、ももんぬです〜。
今回は「ハウスクリーニングの技」をヒントに、毎日の掃除がラクになる“汚れにくい家の作り方”を紹介します〜。

「気づいたらキッチンの油汚れが広がっていた…」「浴室のカビが毎週のように出てしまう…」など、日常の小さな悩みは、実は“汚れが育つ前のサイン”をつかむだけでグッと軽くなることがあります。

本記事では、ハウスクリーニングの現場で大切にされている“汚れをためない考え方”を、家庭で続けられる習慣としてやさしくまとめていきます。専門的な作業をするわけではなく、毎日5分でできる仕組みづくりにフォーカスしているので、暮らしの中に自然と取り入れられるはずですよ。

要点まとめ
  • 汚れが育つ“前兆”を見つけて早めに止める暮らしの工夫
  • キッチン・浴室・リビングで使える予防習慣を生活動線で整理
  • 道具を増やさず続けられる“汚れ予防セット”の組み方
  • プロに頼むラインが見えやすくなる、整いやすい家の仕組みづくり
  • 毎日5分で無理なく続く“ためない暮らし”のヒント

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目次

家が汚れにくくなる “プロの視点” を日常に取り入れるとどう変わる?

家の汚れは、一度につくというより、毎日の小さな“積み重なり”が形になってあらわれるものです。ハウスクリーニングの考え方の中には、こうした「汚れが育つ流れ」を踏まえた、「原因や条件がそろわないようにする工夫」があります。専門的な作業をまねるわけではなく、こうした“見え方”を暮らしに移し替えることで、あとで大きく手をかけなくてもよい状態が作りやすくなるというわけです。

この記事では、その発想を「家庭で続けられる習慣」にアレンジしながら、家が汚れにくくなるちょっとした視点をわかりやすく紹介していきますね。

ハウスクリーニングの技1-1 キッチンを掃除するハウスクリーニングスタッフ

汚れは“結果”ではなく“積み重なり”でたまっていく

日々の汚れは、ある瞬間に突然つくわけではなく、湿気・油分・ホコリなどの条件が少しずつ重なることで進行していきます。浴室の黒カビも、キッチンの油膜も、フローリングの黒ずみも「気づいたら広がっていた」というより、日々の環境が整わないまま積み重なった結果として現れるものです。この仕組みを知っておくと、“今どこで汚れが育ちやすいか” に気づきやすくなり、対処のタイミングも自然と早くなります。

また、汚れの多くには「発生源」があり、そこに条件がそろうほどスピードが早くなります。浴室なら水分と湿度、キッチンなら油・熱・空気の流れ、リビングならホコリと静電気といった具合です。こうした“組み合わせ”が揃うほど、汚れが固まりやすくなり、時間が経つほど落としにくくなります。逆にいえば、ひとつでも条件を外せば、汚れの進行はかなりゆるやかにできます。

こうした視点は、専門的な技術を使うというより「どの条件を外せば家が汚れにくいか」を考えるだけでも、暮らしに取り入れやすくなります。湿気を逃がす・水分を残さない・ホコリが溜まる“段差”を作らないなどの小さな工夫は、日々の掃除を重くしないための土台になります。まずは“汚れの積み重なり”というシンプルな理屈を理解することが、家を整える最初の一歩になるはずです。

家庭でまねしやすいのは技術より「小さな習慣」

ハウスクリーニングの作業では、むずかしいテクニックだけでなく、「どの順番で動けばムダがないか」「どこに道具があれば一度で済むか」といった“段取り”もとても重視されます。プロのような専門作業や道具をそろえなくても、“汚れの条件をひとつ外す” という考え方は日常でも十分応用できるんです。

たとえば浴室なら水分を残さないように最後に換気を回す、キッチンなら油の飛びやすい場所だけ軽く拭く、リビングならホコリが溜まりやすい棚の段を一つ決めて気にかけるなど、作業としてはほんの数十秒程度のことでも、積み重なりの流れを止める力になります。専門的な「技術」ではなく、生活リズムの中に組み込める“ひと手間”こそが続けやすさのポイントです。

また、習慣は「動線に合わせてセットにしておく」ことで負担が少なくなります。たとえば浴室のタオル掛けに小さな吸水クロスを常備しておく、キッチンの油ハネが出る場所の近くに軽く拭ける布を置く、リビングのテレビ台の中段にモップを置いておくなど、“やりたい時にすぐできる距離”に道具を置くことで、わざわざ掃除の時間をつくる必要がなくなり、負担を増やさずに済みます。

さらに、完全に続けることを目標にしないことも大切です。「毎日やらなければ意味がない」と考えると続きにくくなりますが、「汚れの条件がそろった時だけ」「週のうち一度だけ気づければ十分」というゆるさで捉えると、気持ちの面でも無理がありません。生活動線に馴染むように仕組みを置くだけで、掃除しなきゃと気負うことなくサラッと動けるようになっていきます。

ももんぬは、ちょっとした汚れが蓄積していくことで、あとで落ちにくくなるんだよな〜と思うようになってから、「全部きれいにしなきゃ」じゃなくて、「この段階で手を打てばひどくならずに済むかな」という目安で見られるようになりました。そうすると、“できなかったところ”よりも、“ここで食い止められた”という感覚になって、気持ちも少しラクになります。

いきなりルーティーンを増やす必要はなくて、「ここは放っておくと大変なことになりそうだな」と感じる場所を気に留めておくくらいでも十分です。思い出したときにサッとお手入れしておくと、意外とキレイがキープできて結果的に負担を減らすことにつながるんです♪

汚れを“前兆”で止めるために気づきたい、家と暮らしのクセ

汚れがひどくなる前には、小さな“育ち始め”のサインが出ています。これは、「汚れが発生しやすい場所」と「日々の生活動線」がちょうど重なるポイントに現れやすいのが特徴です。たとえばキッチンなら、換気の向きと調理の流れによってコンロ周りに薄い油膜が出始める…といった具合です。

こうした前兆に気づけるようになると、ひどくなる前にサッと手を入れられて、あとから大掛かりな掃除をしなくて済む場面が増えていきます。ここからは、キッチン・浴室・リビングそれぞれで“前兆が出やすいところ”を見ていきましょう。

キッチン|油が“育ちやすい”環境と使い方の組み合わせ

ハウスクリーニングの技1 ガスコンロを掃除している画像

キッチンの油汚れは、突然ベタつくわけではなく、まず薄い油膜が広がり始める“育ち始め”の段階があります。この前兆が発生しやすいのは、「コンロ周りの換気の流れや壁の素材」と「調理中の動き方やフライパンの扱い方」が重なる場所です。たとえば、いつも同じ位置で炒め物をしているのにその場所からうまく煙が抜けていないと、その一角にだけ油が残りやすくなります。

もうひとつ前兆としてわかりやすいのが、コンロ横で「物を置きっぱなしにしがちな場所」。油は空気中に細かく広がって落ちてくるので、出しっぱなしの調味料やキッチンツールの周りに、じわっと油膜が育っていきます。これは、日ごろの置き場所や動かし方が、その場所を“油の落ちどころ”にしてしまっている状態です。「ここだけ指先がすべる」「布巾がすぐにうっすら黄ばんでくる」と感じたときが、軽いお掃除のサインになります。

こうした“育ち始め”に気づけるようになると、「キッチン全体を毎回ピカピカにしなきゃ」と考えなくてもよくなります。油が集まりやすい位置が分かってくるので、気になった日にその一部分だけを軽く拭いておくだけでも、蓄積して固くこびりつくのを防ぎやすくなります。「この辺だけやっておけば、ひどくはならない」という自分なりの目安を持てると、キッチン全体のお掃除も少しラクになりますよ。

浴室|カビが“育ちやすい”家の特徴と毎日のクセ

ハウスクリーニングの技2 お風呂の壁を掃除している画像

浴室のカビは、黒い点として見えたときには、すでに中でしっかり育っていることが多いんです。大事なのはその少し手前の段階で、まず「いつも同じ場所だけ湿ったまま残る」という状態が現れます。お風呂からしばらく時間が経っても、壁や床の一部だけがしっとり冷たいままなら、そこは湿気が抜けにくい場所です。たいていは、換気扇からの風が届きにくい位置だったり、空気や水が流れにくい角になっていて、カビが育ちやすい条件がそろいやすくなっています。

もうひとつ“育ち始め”の目安になるのが、お風呂上がりに水が集まりやすい場所です。シャワーを壁に向けて使うことが多かったり、最後に入る人がいつも同じところに手をついて浴槽から出ていると、決まった場所にだけ水が残りやすくなります。見た目はきれいでも、「この辺りだけ足裏がひんやりする」「タイルの色がいつも少し濃く見える」と感じる場所は、水分が長くとどまっているサインだと思ってあげると分かりやすいです。

こうした“乾き残り”に気づけるようになると、浴室全体を毎回しっかり拭き上げなくても、カビが大きく育つ前に簡単なお手入れで済ませやすくなります。たとえば、入浴後に気になる角だけタオルで押さえておいたり、換気扇を回したまま扉を少し開けて空気の通り道をつくるだけでも、カビの出方はかなり変わります。お風呂全体を完璧に管理しようとするよりも、「ここは乾きにくい場所だな」と思うところを軽くチェックするほうが、ずっと続けやすくて負担も少ないですよ。

リビング|ホコリが“溜まりやすい”配置と生活動線

ハウスクリーニングの技3 リビングを掃除する女性

リビングのホコリは、「部屋全体にふわっと溜まる」のではなく、よく見ると決まった場所に集まりやすくなっています。溜まりやすいのは、空気が通り抜けにくいすき間や、風が当たって舞い上がったあとに落ち着きやすい位置です。たとえば、ソファの下の奥だけうっすら白くなりやすい、テレビ台の端だけ細かいホコリがたまる――といった感じ。そういった場所は、エアコンや窓からの風の流れによる“ホコリの落ちどころ”になっていることが多いです。

もう一つ分かりやすいのが、人がよく通るルートのすぐ横です。行き来が多い場所では、足元の風や衣類の動きでホコリが少しずつ舞い上がり、そのすぐ横の段差や物の影に落ち着きやすくなります。リビングテーブルの脚まわりや、コンセントの都合で動かしにくい棚の裏、ソファ横の細いすき間などは、「掃除機のヘッドが入りにくい+ホコリが落ちやすい」といった条件が重なりやすいところです。「いつもここだけうっすら白い」「ここだけモップがすぐ汚れる」と感じる場所は、ホコリが溜まりやすいサインだと思ってあげると分かりやすいです。

こうした“溜まりやすい場所”が見えてくると、「リビング全体をいつも完璧にきれいにしておく」のではなく、「ここだけは時々さわっておく」という軽い習慣を作るだけ。ホコリが集まりやすい位置をひとつ覚えておいて、掃除機をかける日やテレビを見る前後など、“ついでのタイミング”でモップやハンディワイパーを滑らせておくだけで、あとでまとめて大仕事をする回数を減らせますよ。

全部を完璧に管理しようとすると疲れてしまうけれど、育ち始めのサインが出やすいところだけ、その日の気分でサッと触れておけば、「ひどくなりそうだったところを食い止められたな」と思えて、気持ちがすごくラクになるんですよね。

キッチンの一角でも、浴室の角でも、リビングのすき間でも、まずは “ここだけ” と決めて気にかけてあげるくらいで十分です。

それでも 「ここはもう自分では手に負えないな…」と感じる場所が出てきたら、ハウスクリーニングで一度リセットしてもらうのも、無理をしない上手な付き合い方かなと思います。

掃除は頑張らない│汚れをためにくくする小さな習慣

ここまでで、汚れがどう育っていくのかや、どこに前兆が出やすいのかを見てきました。ご自身の環境に置き換えて、「うちだとあの辺かな」となんとなくイメージできたところもあったのではないでしょうか。

ただ、同時に「じゃあ、普段の暮らしの中では何をすればいいんだろう?」という感覚が芽生えた方もいらっしゃるでしょう。そこでこのパートでは、その“気づき”を、無理なく続けられる小さな習慣に置き換えていきます。

大幅に掃除の時間を増やすのではなく、通りすがりの一瞬や、調理中のひと工夫、お風呂上がりの数秒といった“ついでの動き”で汚れの育ち方をゆるめていくイメージです。「これならできそう」と感じるものをひとつ選ぶだけでも、あとがぐっとラクになるので、気軽な気持ちで読んでみてくださいね。

ハウスクリーニングの技4 テレビのホコリをモップで拭いている画像

通りすがりにできる“汚れを溜めない”ひと手間

ふだんの生活の中で、もっとも効果が出やすいのが「通りすがりにちょっと触れる」という小さな動きです。玄関からリビングまでの動線や、よく歩くルートの床は、砂ぼこりや髪の毛が集まりやすい場所。そこで数秒のひと手間として、手元にあるハンディワイパーを通りがけに軽く滑らせておくと、あとでまとめて掃除するときの負担が驚くほど変わってきます。わざわざ掃除の時間を作るのではなく、「通るついで」がポイントです。

もう一つ意外と効くのが、“物の一時置き”の場所を決めておくこと。帰宅してバッグや郵便物をあちこちに置き始めると、その周りにホコリが溜まりやすくなり、結果的に掃除が複雑になります。小さなカゴや棚をひとつ置いて、「とりあえずここに置く」という場所を作っておくと、床に物が散らかりにくくなって、通りすがりでサッと拭ける面積が広がります。これも“掃除をがんばらないための下準備”としてかなり有効です。

ポイントは、「いま掃除している」感を出さないことです。通るついでにワイパーを滑らせる、物の置き場を一瞬で決める。その短い動きが積み重なることで、汚れが育つスピードがゆるまり、後から「どこから手をつけよう…」と悩む場面が減っていきます。今日はここ、明日はここ、くらいのゆるい気持ちで続けてみてくださいね。

コンロまわりのベタつきを減らす調理中のひと工夫

コンロまわりのベタつき対策に油跳ね防止パネルを使っている方も多いですよね。ただ、パネルを置いていても「気づいたら周りがベタついている…」ということも起きがり。これは、油そのものが“調理中の動き”に合わせて細かいミストになり、広がる方向が毎回変わるからなんです。油を使う料理の途中で、フライパンに水分の多い食材を入れた瞬間や、火力を上げたときがとくに広がりやすく、こうした“飛びやすいタイミング”を少し調整するとベタつきの範囲がぐっと狭くなります。

たとえば、食材の水気をしっかり切っておく、油を温めすぎる前に炒め始めるなど、調理の前後ではなくその場でできる数秒の調整が効いてきます。また、煮物や蒸し料理の湯気は水分と油分が一緒に上がりやすく、冷めるとコンロ周りに細かい油膜として残りがちです。湯気が勢いよく立ったときには換気扇の風量を上げたり、ガスコンロの場合は鍋を炎の真上から少し奥側にずらして、湯気がまっすぐ上に抜けやすくするだけでも、油膜が落ち着く場所が変わってベタつきにくくなります。

そして意外に効くのが、“仕上げのひと呼吸”。最後に火力を一気に上げると油が最も飛びやすいため、仕上げる直前に火を弱めて余熱で調理を進めると、油の飛び方が穏やかになり、コンロまわりに触れる範囲が減ります。料理の味はそのままで、片付けのストレスだけが少し軽くなる小さな工夫です。

浴室に水分をためないお風呂上がりのひと手間

お風呂あがりの浴室は、入浴後すぐには全体がしっとり濡れていますが、時間がたつと水がたまりやすい場所だけが最後まで湿ったまま残ることが多いです。天井や高い位置の水滴は、しばらくすると自然に落ちて流れてくれますが、床の四隅や排水口まわり、浴槽の外側の下のほうは、水が集まりやすくて動きにくい場所です。全部を拭き切ろうとしなくても、こうした「いつも最後まで濡れているところ」だけ、タオルでポンポンと軽く押さえておくと、あとに残るぬめりやピンク汚れがかなり出にくくなります。

それと同じくらい効くのが、お風呂を出るときの扉と換気の扱い方です。入浴中は湯気がこもって空気が回りにくいですが、最後の人が出たあとに換気扇を回しておく、扉を少しだけ開けておくなどのひと手間で、湿気の通り道ができます。扉をきっちり閉めてしまうと、換気扇の近く以外は空気が動きにくく、さっきの“水がたまりやすい場所”に湿気が居座りやすくなってしまうんですね。出るついでにスイッチを押して扉をちょっとだけ開けるだけでも、乾き方がかなり変わります。

シャンプーやボディーソープのボトル、おもちゃなどの小物も、水分がたまりやすいポイントです。床に直置きしていると底と床のあいだに水がはさまって、その部分だけ長く湿ったままになりがちです。使い終わったら浴槽のフチや通気のいいラックの上に置いておくと、水が下に落ちてまわりに空気も通りやすくなり、翌日の触り心地がかなり違ってきます。「小物は乾きやすい場所に置く」と決めておくと、片付けの手間も最小限で済みますよ。

小さな習慣は、「毎日きっちり続ける」と決めるよりも、ふと思い出したときに手を伸ばせるくらいの位置づけにしておくほうが、暮らしの中に馴染みやすいと言われています。たとえば、リビングを通るときにテレビ台の端だけハンディワイパーを滑らせてみる、コンロの火を止めたついでに気になった部分だけキッチンペーパーで押さえてみる、お風呂を出るときに床の四隅だけタオルでポンポンと触れておく──その程度でも十分です。

ももんぬも、「今日はたまたまできたな」くらいの感覚でこうした動きを足していくうちに、気づいたときに自然と手が伸びる場面が増えて、あとから汚れに苦労する回数が減ってきたと感じています。全部を習慣にしようとしなくて大丈夫なので、自分の生活の中で続けやすそうな動きを一つ二つ、そっと足してみてくださいね。

プロが行う“道具の使い分け”を家庭サイズにする

ここまでで、「汚れがどんなふうに育っていくのか」や、「どこに前兆が出やすいのか」、そして暮らしの中でできる小さな習慣を見てきました。だんだんと家の中の“気になりやすい場所”が見えてきた一方で、「道具はどこまでそろえればいいんだろう」「プロはどんなふうに道具を使っているんだろう」と感じた方もいるかもしれません。

現場のハウスクリーニングでは、特別な道具を使う場面もあれば、身近な道具を組み合わせて対応している場面もあります。どちらの場合でも共通しているのは、「どの場面でどの道具を当てはめるか」を意識していることです。広い面を一気に水切りする道具と、細かいところの水分を吸い取る道具を分けて使ったり、汚れに合わせて洗剤の種類を切り替えたりと、役割ごとに“得意な道具”を当てはめているイメージです。

このパートでは、その考え方を難しいテクニック抜きで家庭でも扱いやすい道具に置き換えながら、「どんな場面でどれを手に取るとラクか」を暮らしサイズで整理していきます。

ハウスクリーニングの技5 掃除道具を持つ女性

浴室の水分を“残しにくい”道具の使い方

ハウスクリーニングの現場では、浴室を仕上げるときに、壁や浴槽などの広い部分には水切りの道具を、角や段差などの細かい場所には吸水性のある布を使うといった、場所に合わせた道具の組み合わせがよく見られます。特別な技術というより、あとに残る水分をなるべく減らして乾きやすくするための、実務的な工夫です。

家庭では、これをそのまま真似する必要はありませんが、道具の“向いている場面”を取り入れると、効率的に環境を整えることができます。たとえばスクイージーは、シャワーがかかりやすい壁の下半分や、浴槽の側面のような “広くて比較的なめらかな面” に向いています。全部を一気に水切りする必要はなく、「ここは毎回水が残りやすい」と感じる場所を、入浴後に一方向へすっと落とすだけで十分。残水が減ることで、翌日出やすい水アカやピンク汚れのつき方が変わってきます。

一方で、床の四隅、ボトルの置き跡、排水口まわりのような “水が抜けにくい細かいところ” は、スクイージーだけではどうしても少し残りがち。こういう場所は、マイクロファイバークロスのほうが向いています。軽く絞ったクロスを「こする」のではなく、角や溝に軽く押し当てて水を吸わせるだけでOK。ほんの数秒の動きでも、翌日のぬめりが出づらくなります。

ポイントは、スクイージーとマイクロファイバーで“全部きれいにしよう”と気負うのではなく、「水が残る場所をひとつ減らしておこう」と気楽に考えること。時間がある日は両方を、疲れている日はどちらか一つだけでも構いません。入浴後に水分をしっかり取っておくと、その周りに水アカやピンク汚れが広がりにくくなります。次に掃除するときに、蓄積汚れがないだけで作業も少なくて済むんです。

中性洗剤・アルカリ電解水の役割と向き不向き

ハウスクリーニングの現場では、「どの汚れに効果があるか」「素材を傷めないか」という視点で使用する洗剤を選択します。強い洗剤を使えば落ちる汚れでも、浴室のパネル・人工大理石・床材などは性質がさまざまで、誤った洗剤を使うと変色や変形など素材を傷める原因になることもあります。そのため、家庭では扱いやすい“中性”を基準にして、足りないときに役割の異なる洗剤を補うという流れをおすすめします。

日常的なベタつき・手あか・軽い油汚れなどは、中性洗剤で十分落とせます。中性は素材を傷めにくいので、キッチンの扉、取っ手、ダイニングテーブル、洗面台など「家の中のいろいろな場所にそのまま使える」のが特徴。迷ったときは中性から始めておくと安心です。

一方で、時間が経った油膜や皮脂汚れには、アルカリ電解水のほうが落ちやすいことも。特に、コンロ周りのベタつきやスイッチまわりの黒ずみなどは、アルカリで一度浮かせると作業が早く済みます。ただし、アルミ・銅・真鍮、コーティングのある家具、天然木など、アルカリが向かない素材には使用を避けた方が安心です。

💡使う洗剤に迷ったときは
  • 適応する素材や汚れがわからない → 中性洗剤
  • 油膜・皮脂が落ちにくい → アルカリ電解水(素材を確認してから)
  • 石けんカス・水アカ → クエン酸スプレーなど“酸性”が効きやすい汚れ

※ アルカリ性洗剤同様に、酸性の洗剤も、人工大理石やコーティング浴槽など、素材によってはNGのことがあるので、目立たないところで少量から試す前提にしておくと安心です。

このように、「この汚れにはまず中性を試して、落ちきらない部分だけアルカリ電解水を使う」といった自分なりの順番がひとつ決まっていると、そのたびに洗剤選びから考え直さなくて済みますよ♪

▼洗剤やお掃除便利アイテムについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、よかった覗いてみてください♪

取り出しやすい場所に置く“蓄積汚れ予防セット”

さきほどは、通りすがりや動線の中で、気づいたときに手に取れるひと手間を紹介してきましたが、ここではもう少し踏み込んで、「すぐにケアできる“蓄積汚れ防止セット”を用意しておく」流れをご紹介します。ハウスクリーニングの現場でも、よく使う道具を作業場所の近くにまとめておく様子が見られますが、これは「取りに行く手間を減らす」ためだけでなく、「気づいたときにすぐ動ける状態をつくる」意味合いもあります。

コンロまわりなら、キッチンペーパーと小さなスプレー(中性洗剤かアルカリ電解水)をセットで、手前の引き出しやコンロ横の棚に置いておくだけでも十分です。油を使ったあと、火を止めたタイミングで「今日はここだけ」と気になった部分をひと押さえするだけなら数十秒で済みます。道具が少し離れた場所にあると「あとでいいか」となりがちですが、すぐ手が届くところにあると、調理の流れを崩さずに動けます。

浴室なら、吸水性のあるマイクロファイバーを1枚だけ、風呂上がりに手が届く位置(タオルバーやフックなど)に掛けておくのがおすすめです。床の四隅やボトル跡など、その日とくに気になったところだけをポンポンと押さえておくだけで、水分残りを減らせます。全部を拭き上げるのではなく、「特に気をつけたい部分だけ軽くやっておこう」くらいの感覚にしておくと、負担にならずに続けやすくなります。

洗面台やトイレまわりも同様に、汚れの種類に合わせて2〜3点のミニセットを作ると動作がスムーズになります。たとえば洗面台なら、小さめの中性洗剤スプレーとマイクロファイバークロス、トイレなら床や便座用の水に流せる拭き取りペーパーと中性洗剤、といった具合です。「この場所が気になったらこのセットを使えばいい」という形にしておくと、わざわざ“掃除の時間”を作らなくても、生活動線の中で汚れが蓄積しにくい環境を作っていけます。

汚れ予防セットは、家じゅう全部に用意する必要はありません。自分が気になる場所に“手を伸ばせば届く道具”を置いておくという感覚で。

「汚れ予防セット」をいざ置いておこうと考えると、家じゅうにそろえておかなきゃいけないような気がしてしまいます。でも実際には、自分が気になりやすい場所に“手を伸ばせば届く道具”を置いておくという感じでいいんです。

キッチンセットや浴室のマイクロファイバーのようなちょっとした便利アイテムが、「いまやっておこうかな」と思えるきっかけとなり、汚れが蓄積していくのを防ぐ結果につながっていくんですよ♪

“汚れにくさ”が続く家のつくり方│無理なくできる仕組み

ここまで、「汚れが育つ前の段階で気づく視点」「通りすがりのひと手間」「道具の向き・不向き」について見てきました。最後に、それらを「暮らし全体の中でどう生かしていくか」をまとめておきます。

毎回きっちり整えられなくても、「ここだけ押さえておけば、あとで一度に片付ける場所を増やさないで済む」というポイントを決めておくと、蓄積汚れに悩まされることが少なくなりますよ。

ものの置き場所で“散らかり方と汚れ方”が変わる話

ものの定位置は、汚れの集中しやすさにも関わってきます。たとえば、床にバッグや洗濯物のカゴを置いているとその周りだけホコリがたまりやすくなり、掃除の際に毎回どかす手間も増えます。生活動線上でじゃまになる場所にものを放置しないだけで、「気になったときにサッとワイパーでひと拭き」といった流れを作りやすく、綺麗な状態をキープしやすくなります。

キッチンも同様で、コンロ横に物を置くと油はねで汚れ、掃除の手間が増えます。調理中すぐ手に取れる場所に置いておくと便利ですが、蓄積汚れの手間を考えれば油がはねない場所を定位置に定めたいところ。場所を動かしたくない場合には、油よけの囲いを施すなど、ほんのちょっとの工夫で後の作業が軽減されます。

また、汚れたらサッと拭けるペーパーや布巾を常備して汚れが蓄積するのを回避するなど、環境に合わせた工夫で綺麗をキープしていきましょう。

毎日の流れに“ここまでできたらOK”の地点を作る

一日の終わりに「全部片付けきる」ことを目標にすると、できなかった日が続いたときに自分を追い込んでしまいがち。そこでおすすめなのが、「ここまでできたら今日は終わり」にする地点を決めておくことです。

たとえばキッチンなら、「ほかの部分が片付いていなくても、コンロまわりだけは布でひと拭きしておく」「ダイニングテーブルの上は、食事に関係ないものだけは元の場所に戻す」など、「全部」ではなく、最低限のルールを決めておくイメージです。

洗面所なら、「歯みがきのあと、蛇口まわりの水滴だけはタオルでついでに拭き取る」「使ったコップを伏せておいて、水がたまらないようにする」といった具合に、小さなゴールをいくつか決めておくと、「何も手をつけられなかった日」が減り、次に掃除するときに取りかかる範囲を小さくできます。

忙しい日でも“蓄積汚れ”を防ぐ小さな仕掛け

リビングや子供部屋も同様に、「服はソファに置かず、必ずハンガーかカゴのどちらかに置く」「子どものおもちゃは、種類は分けなくてもいいから、この箱には戻しておく」といった具合に、「きれいに並べる」ことよりも、“散らかる場所を増やさない”ほうにルールを寄せておきます。

帰宅時間がバラバラな日が続いても、物を寄せておく場所が決まっていれば、後で片付けるときに部屋全体を一から整え直す回数が減り、作業に手をつけやすくなるのです。

物が散らかる場所と汚れが広がる場所を少なくしておくことで、「どこから手をつければいいか分からずさらに積み重なっていく」という無限ループに陥りにくくなります。そして、どうしても手に負えない場所が出てきたときだけ、ハウスクリーニングを選択肢として検討してみる、くらいの距離感で付き合えるといいですね。

ももんぬも、「今日はどこから片付けたらいいんだ…?」って考えているうちに、結局そのまま一日終わっちゃうことがよくあったんですよね。なので、今は “ここだけは散らかったままにしない場所”を一つだけ決めておくようにしています。

たとえば、床のこのラインより内側には物を置かないとか、コンロの手前だけは寝る前に一回なでておくとか、そのくらいのゆるさです。それだけでも、「とりあえず今日はここだけ片付けよう」が見つかるので、全部が中途半端…という状態になりにくくなりました。

それでも手が回らないところが出てきたら、「この部分だけプロにお願いしてもいいかも」というサイン。普段から“汚れをためにくい状態”を作っておくことで、部分的に手軽にハウスクリーニングを検討しやすくなりますよ〜。

まとめ|“汚れにくい家”は技よりも習慣と仕組みで決まる

「汚れにくい家」というと、特別なテクニックやプロ並みの道具が必要なイメージがあるかもしれませんが、ここまで見てきたとおり、土台になっているのは 「どこで汚れが育ちやすいかに気づくこと」と、その手前でちょっとだけ手を入れておくこと でした。キッチンの油や水、お風呂の湿気や水滴、床にたまりやすいホコリなど、原因となる動きや場所を知っておくだけでも、「今日はここだけ触れておこう」が見つけやすくなります。

毎日たくさんのことをする必要はなくて、

  • 汚れをためやすい場所をひとつ決めて意識しておく
  • 通りがかりにできる動きを、生活の流れにひとつ足してみる
  • その場で手に取れる道具を、いちばん気になる場所にだけ置いておく

といった 小さな仕組みをいくつか持っておくことが、結果的に「汚れが育ちにくい状態」につながっていきます。うまくできない日があっても大丈夫で、ときどき思い出したときに動ければ、その分だけあとでまとめて落とす汚れが減っていきます。

それでも、自分で触ってみても変化がないところや、どうしても時間が取れない場所が出てくることもあります。そんなときは、無理に抱え込まずに、ハウスクリーニングを「部分的に助けてもらう選択肢」として思い出してもらえたら十分です。日常の中でできる工夫と、プロに頼るタイミング。それぞれの役割をゆるく分けながら、自分のペースで“汚れにくい環境”を整えていければいいのかなと思います。

この記事を書いた人

自由気ままな猫たちに囲まれながら、子育てと仕事に明け暮れる主婦。

日々の暮らしの中で出会った小さなアイデアや「これいいな」と思えることを心のおもむくままに追いかけて、ゆるっとまとめていこうと思っています。

お目に止めてくださった皆様、温かい気持ちでお付き合いいただけましたら幸いです♪

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